損害保険契約(損保契約)
損害保険契約とは(損保契約とは)
損害保険契約(そんがいほけんけいやく)とは、損害保険(損保)に関する契約です。
損害保険契約について
損害保険契約の定義
- 当事者の一方(保険者)が偶然な一定の事故によって生ずることあるべき損害を保障することを約束し、相手方(保険契約者)がこれに対して報酬(保険金)を与えることを約束することによって効力を生ずる契約。
損害保険契約の法的性質
- 射倖契約(しゃこうけいやく)
- 当事者の一方または双方の契約上の義務が具体化するかしないか、またはその大小がどうかが偶然の約束によって左右されることを本質とする契約。
- 双務契約
- 保険契約が成立すると、保険者は一定期間内において条件付きで保険金支払義務を負い、契約者は保険料支払義務を負う。
- 諾成契約(だくせいけいやく)
- 保険契約を締結する場合、個人・企業が申し込みの意思表示を行い、保険者がそれを受け入れる承諾の意思表示をすれば、契約が成立する。
- 符合契約
- 保険契約を締結する場合、具体的な契約内容について保険会社と自由に交渉する余地は特に個人保険の場合ほとんど残されておらず、契約者は保険者が一方的に作成した契約内容をすべて承認するか拒絶するかの選択しかない。
- 不要式契約
- 保険契約を締結するための申し込みの意思表示は、口頭でも文書でもよく、特別の方式は法律で定められていない。
- 有償契約
- 契約の当事者が互いに対価的な支出を伴う契約。
損害保険契約を規律する法律
直接規律するもの
- 民法
- 保険業法
- 自動車損害賠償保障法(自賠法)、原子力損害の賠償に関する法律(原子力損害賠償法)
間接的に規律するもの
- 保険業法
- 独立行政法人日本貿易保険を規制する日本貿易保険法、船主相互保険組合を規制する船主相互保険組合法、火災共済協同組合その他各種協同組合を規制する中小企業等協同組合法
重複保険
- 異時重複保険
- 前の保険者が先に分担
- 同時重複保険
- 保険金額の割合で分担
損害保険契約の効果
契約者・被保険者
- 危険の変更・増加の通知義務
- 損害発生の通知義務
- 損害防止義務
- 保険料支払義務
保険者
保険代位
- 残存物代位
- 保険の目的の残存物に対して被保険者がもつ権利が保険金支払後に保険者に移転すること。
- 請求権代位
- 被保険者の利得を禁止する趣旨で保険金支払後の保険会社による請求権代位が定められている。
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