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寒波

cold wave(コールドウェーブ)


寒波とは

寒波(かんぱ)とは、その地域の平均的な気温に比べて著しく低温な気塊が波のように押し寄せてくる現象です。

北極周辺の高・中緯度地域に現れやすいです。

規模の大きい寒波は「大寒波」とも呼ばれます。



寒波の原理(メカニズム)

  • 北極には、極循環によって非常に冷たい空気の塊(北極気団)ができる。この空気の塊は北極を中心として、周囲に膨らんだり縮んだりという動きを繰り返す。この動きは、寒気の南下・北上を意味し、膨らんだときには「寒気が南下する」あるいは「寒気が放出される」などと表現する。気象学的には「寒気の南下」あるいは「寒気の放出」と解釈されるものが、寒波と呼ばれるものである。
  • 「寒気の南下しやすさ」あるいは「寒気の放出されやすさ」は、北極の極高圧帯と中緯度高圧帯の気圧の差に左右される。この気圧差は北極振動(AO)と呼ばれ、数週間〜数十年の複数の周期で似たような気圧差パターンとなる。気圧の差が大きいと、北極気団の周りを流れる寒帯ジェット気流が強まって冷たい空気を動きにくし、寒波の頻度は低くなる。気圧の差が小さいと、寒帯ジェット気流が弱まって冷たい空気を動きやすくし、寒波の頻度は高くなる。
  • 南極にも非常に冷たい空気の塊(南極気団)や周囲との気圧差の変動(南極振動(AAO))があり、北極と同じような原理で「寒気の北上」あるいは「寒気の放出」を起こし、寒波をもたらす。


寒波の概説(まとめ)

  • 高緯度地域では、寒候期の長い間、しばしば寒波に見舞われる。ここから緯度が低くなるにしたがい、寒波に見舞われる期間は短くなり、寒波の温度も高くなる。
  • 極地域では、極気団の内部の気圧が不安定になることによって寒波に見舞われるために頻度は低く、もともと気温が低いため寒波による気温の低下はそれほど著しくない。
  • 寒気が南下する際には、暖かい空気との境界に寒帯前線ができ、一緒に移動する。寒帯前線の付近には、低気圧が発生しやすく、発達も著しい。低気圧の発達は、局地的に気圧差を拡大させるため、より一層強い寒気を引き込み、寒波も強いものとなる。


寒波の年、地域

  • 1963年 欧州、日本
  • 1993年 アメリカ東部を中心に
  • 1996年 アメリカ
  • 2005年 東アジア
  • 2006年 欧州からロシアにかけて


寒波による影響

  • 低温による影響
    • 水道管やガス管の凍結に伴う水道やガスの供給停止の恐れがある。
    • 冷たい外気や雪などは部屋の温度を下げるため、暖房などが十分でない場合は、人の体温を下げて危険な状態にすることがある。
  • 強風による影響
    • 強風は、低気圧を伴って寒気が南下する場合に多く見られ、建造物や物品の損壊などの風害をもたらす。
  • 大雪や着氷による影響
    • 積雪や地吹雪によりさまざまな災害をもたらす。寒気が大きく南下すると、低温の範囲も南に広がり、それに伴って雪の範囲や大雪の範囲も南に拡大する。


  




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