長短金利の逆転
長短金利の逆転とは
長短金利の逆転(ちょうたんきんりのぎゃくてん)とは、長期金利(償還期間の長い債券の利回り)が短期金利(償還期間の短い債券の利回り)を下回る現象です。
長短金利の逆転の概説(まとめ)
通常、長期金利は短期金利を上回ります。
将来金利が上昇するという予想の下では、長期金利は短期金利を上回ります。
また、債券発行者の信頼性は遠い将来のほうがより低いため、長期金利には追加的な利息(信用プレミアム)も要求されます。
しかし、金利が低下するという予想の下では、これと逆の現象が起きます。
その予想が信用プレミアムも相殺したとき、長短金利逆転が起こります。
長短金利の逆転の歴史
アメリカで1970年代末期〜1980年代前半に長短金利が逆転しました。
この時期のアメリカでは、インフレつぶしのための高金利政策が採用されており、長短金利ともに2桁に達していました。
先々の金利低下を見込む流れが強く、長期金利は短期金利よりも数百ベーシスポイント(数%)下に位置していました。
また、この時期にアメリカでは、短期調達・長期運用を行っていたS&L(貯蓄貸付組合)が逆ザヤにより続いて破綻しました。
S&Lは、小額で流動性の高い短期資金を調達して、住宅ローン貸付などの長期運用を行っていましたが、調達金利と運用金利が逆転したことで大きな赤字を計上し、破綻しました。
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