ボツリヌス菌
ボツリヌス菌とは
ボツリヌス菌(ボツリヌスきん、clostridium botulinum)とは、クロストリジウム属の細菌です。
ボツリヌス菌は、グラム陽性の大桿菌および偏性嫌気性菌です。
土の中に芽胞の形で広く存在します。
菌は毒素の抗原性の違いによりA〜G型に分類され、人に対する中毒はA、B、E、F型で起こります。
A、B型は芽胞の形で土壌中に分布し、E型は海底や湖沼に分布します。
ボツリヌス菌の致死量
ボツリヌス毒素の致死量は体重70kgの人に対しA型毒素を吸入させた場合、0.7〜0.9μgと考えられており、ボツリヌス毒素1gの殺傷力は約100万人とも言われる。自然界に存在する毒素としては最強です。
ボツリヌス症(ボツリヌスしょう)
ボツリヌス症の多くは、ボツリヌス毒素を含んだ食物を食べることで起こります。
傷口にボツリヌス菌が感染して起こることもありますが、それほど多くありません。
腸管外科手術後や大量の抗生物質を服用し腸内細菌が著しく減少している場合は発症しやすくなります。
乳児ボツリヌス症
ボツリヌス菌の芽胞を摂取することにより起こります。
芽胞は乳児の体内で発芽し、ボツリヌス毒素を作り出します。
蜂蜜(ハチミツ)について因果関係が明白になっています。
そのため、1歳未満の乳児に蜂蜜を与えてはならないため、一般的な加熱調理では蜂蜜(ハチミツ)中の芽胞の除去は困難です。
ボツリヌス症の症状、特徴
- 四肢の麻痺
- 構音障害
- 喉の渇き
- 排尿障害
- 発汗障害
- 複視
重症の場合
乳児ボツリヌス症の場合
- 便秘などの消化器症状
- 全身脱力が起こり首の据わりが悪くなる。
ボツリヌス症の予防法(対処法)
ボツリヌス症の治療法
ボツリヌス菌の食中毒(食あたり、食中り)の事例
- 飯寿司(いずし)
- 切り込み(きりこみ)
- 熟寿司(なれずし)
- 1984年、熊本県で製造された真空パックの辛子蓮根を食べた36人がボツリヌス菌(A型)に感染し、うち11人が死亡した。
- 2006年12月8日、井戸水の飲用から宮城県の0歳男児に乳児ボツリヌス症が発症した。
ボツリヌス菌の検出法
- 糖とボツリヌス毒素を結合させ、レーザーで検出する。
ボツリヌス菌の関連法規
感染症法に基づき、検査、治療、医薬品その他厚生労働省令で定める製品の製造又は試験研究目的にボツリヌス菌・毒素を所持する人は、「感染症発生予防規程の届出」「病原体等取扱主任者の選定」「教育訓練」等が義務づけられています。
ボツリヌス菌の食中毒の病院での検査、治療科
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