オカダ酸
オカダ酸とは
オカダ酸(オカダさん、okadaic acid)とは、分子式 C44H68O13 で表されるポリエーテルです。
IUPAC命名法では 9,10-デエピチオ-9,10-ジデヒドロアカンチフォリシンです。
オカダ酸は、有毒渦鞭毛藻により産生される毒素です。
有毒渦鞭毛藻を餌とする二枚貝の中腸腺にオカダ酸が蓄積されることで、下痢性の食中毒を引き起こす原因となります。
単体は白色の結晶状固体です。
オカダ酸は、C38脂肪酸の派生物質です。
オカダ酸の単離、由来
オカダ酸は、1970年代に海綿動物のクロイソカイメンから初めて単離されました。
また、細胞毒性物質として海綿動物の H. malanodocia からも単離されました。
オカダ酸の真の産生者は有毒渦鞭毛藻です。
オカダ酸の活性
P388細胞とL1210細胞に対するオカダ酸の細胞毒性は、50%効果濃度 (EC50) で各々 1.7 nM と 17 nM です。
さらに、オカダ酸はプロテインセリン/スレオニンホスファターゼ1、2A、および2Bを強く阻害します。
オカダ酸のプロテインセリン/スレオニンホスファターゼに対する阻害活性は 2A > 1 > 2B の順に強いです。
また、オカダ酸はプロテインキナーゼCの活性化を阻害することで強力な発ガン促進作用を示します。
オカダ酸の食品衛生法上の規制
有毒渦鞭毛藻により、ホタテガイやムラサキイガイなどの本来は毒を持たない貝が有毒化することがあります。
この毒化による食中毒を防止するため、食品衛生法上の規制で下痢性貝毒は貝可食部1グラムあたり 0.05 MU 以下と定められています。
この基準を上回った場合、出荷自主規制などの措置がとられます。
オカダ酸による食中毒での死亡例はありません。
オカダ酸による食中毒の病院での検査、診断、治療科
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